20231223読了。
サイバーエージェント藤田社長が2005年、31歳で書いた回顧録。
まず自分との年齢差1歳でこの本を書いたことにゾッとした。読むと、根拠の無い自信をもとに、圧倒的な行動力で20代を駆け抜けていた。98年サイバー設立、00年マザーズ上場。ここまで27歳。
人の人生と比べるのは良くないが、家庭やプライベートまで俺は全取りしたいと思う。自分も今31歳になろうとしているが、ここまで本が書けるような人生を送っているか。夢中になっているか。週110時間の勤務。今でいえば明らかにブラックだ。ただ、その夢中になれていることに、正直羨ましさを感じる。人生を賭けて夢中で目標を成し遂げようとすること。その最中は苦しいこともあるのは分かるが、やってみたい。やりたいと思えた。振り返ると、自分のキャリアが進むときは必ず、夢中で成し遂げようとしていた。夢中の程度がまだまだだと感じるが。
毎日、社長日記を更新し自社メディアを作り、採用につなげること。とにかくいい人間を採用するため、ハッタリをかますこと。毎日、事業プランコンテストを行うこと。会社設立後、「2年後上場します」と宣言すること。「21世紀を代表する会社をつくる」と大きな目標を掲げること。志は高ければ高いほど良い。
これらは、藤田社長が日々17時間働き、圧倒的な時間を事業、会社の成長に仲間と熱狂していくなかで、実践していたことだ。当時のネットバブルの状況、景気など外的要因は現在と大きく異なるため、再現性はないのは100も承知だが、今の自分と照らし合わせると、熱狂が足りないとヒシヒシと感じた。夢中で熱狂しているからこそ、工夫が生まれる。仲間がついてくる。ブレークスルーが生まれる。助けてくれる有力者が出てくる。何か大きな挫折があっても乗り越えられる。サラリーマンとして働き、外資IT でリーダー人材となり、高待遇となり現状に満足しつつあった自分に喝を入れてもらった気がする。
もっと志を高く毎日を過ごしたい。